NHK関連ドメイン
【NHK関連サイトのドメイン、ネットに出品 悪用の恐れ】
NHKが使用していたドメインが、なんとオークションにかけられていて悪用されるかも!というニュース。
ホームページを独自ドメインでつくった。
でも利用しないかなにかの理由で廃止に。
当然つかわないので、ドメインの利用権利は失効。
そのドメインがオークションにかけられている。
NHKのグループ企業のリンク先を集めたサイト「NHKグループネット」のドメイン「nhk-grp.jp」。1日午前9時に出品された。
そりゃそうだろう・・・
ドメインてね、いわば「nhk-grp.jp」という部屋を借りてるの。年間契約で。
だから契約を更新しなければ、次に「nhk-grp.jp」に入りたいって人に貸すの。
この基本的ルールを知ってるか?知らないか?だけの話なのよ。
中古ドメイン
このように利用後に権利を喪失したドメインを、中古ドメインといいます。
まったく新しく契約するのは、新規ドメインといいます。
ドメインは自分の所有物になるわけでなく、あくまで権利を期間で借りるものです。
NHK広報部は「このドメイン名は、サイトの閉鎖にあわせて利用を停止し、取得代行業者に権利を返しています。」
つまりこのコメントは正しい内容です。
ただ、WEBの世界はもっと複雑なため、自分のことだけではわからないことが起きているわけですね。
「nhk-grp.jp」(NHKグループネット|関連団体一覧)の権利は返した。
だから別の人が「nhk-grp.jp」の権利を獲得した。
それをオークションに出しているだけの話です。
GMOの責任とかモラルとかいわれても知らんがな。という話でしょう。
昔っからやってますし、何をいまさらな話です。
なにより、すべてNHKが自分で選択したことです。
例えば、私の望まないドメインがGMOに売られるか?
絶対にありえないでしょう。
なぜならドメインの権利は私が持っているからですね。
アカウントを盗まれてドメイン移管でもされれば別ですが。
それができるならGMOのドメインオークションに渡さず、自分のものにするからです。
このニュースで問題なのはあくまでNHK。
でも社内の人では、何が起きるかはわからなかったみたいです。
「リンクが残っている関連団体のサイトについては、削除するなどの対応をとるとともに、対策を検討することにしています」
つまり、権利を放棄すれば他人がつかう。
当然、貼られたリンクはそのままになる。
この基本的なことも、わかっていなかったということですね。
こんな基本的なことは、社内の人材育成の問題です。
ほかにも5つくらいドメインを解除したそうです。
このコスト、年間1万円程度です。
どう考えても自社のコンテンツサイトにすればいいのにね。
中古ドメインの利用法
このドメインならメインサイトもありえる。
でもたぶん、リンク元のサテライトサイトサイトですかね。
理由は、このドメインは商標がからみそうだから。
展開次第では、やっぱり使う!となることがあり得ます。
その場合に裁判で戦えばNHKが勝つ可能性も高いです。
そうなるとドメインを返還することになるわけです。
この時に稼ぐサイト本体だったら、ダメージになります。
だから万が一を考えて、リンク元のサテライトにするでしょうね。
ドメインの価値
ドメインの価値は、だいたいこれらが魅力になります。
名称
今回の場合、「nhk-grp.jp」です。
日本だと基本が検索なので、あまり関係ありません。
英語圏だと名称+業種なので直接URLを打ち込むことが少なくないそうです。
運用歴
運用歴は「ドメインエイジ」といわれ、これまた評価の1つとされています。
今回のドメインは履歴が残っているのが、2008年から。
10年そのまま評価されるとは限りませんが、時間は買えないので価値がありますね。
トラフィック
トラフィックは、いわばアクセス数です。
これはちょっと少なそうなサイトですけどね。
これを、シミラーウェブでチェックするとこんな感じ。
<5000なので多いとは言えません。
でもこれは閉鎖して半年経っているからですね。
たぶんページを復元すれば(過去のURLアドレスを同じにしてね)そこそこのアクセスはあるはずです。
被リンク
被リンクはリンクされている質や数。
たとえば2018/10/17でもこのドメインにリンクが残っています。
NHKと関係ない人なのでしょう。そのまま放置です。
まぁ別に放置しても損するわけでもないですしね。
ただ被リンクは検索エンジン対策の大きなポイントです。
そのためリンクがついているドメインは価値があるわけですね。
↑これらの時間や価値を買えるのですから、オークションになるわけです。
犯罪の恐れ
フィッシングサイトの利用などもありえそうですけど。
犯罪の恐れは、あまりなさそうな気がします。
なぜなら、企業の中古ドメインなんて今さらの話だからです。
たぶん普通に中古ドメインとして利用されそうです。
ちょっと前だと、デリヘルのサイトとかになってましたけど。
今ではアフィリエイト会社の方が儲かってたりするので、アフィリエイターが入手することが多いと思いますよ。
犯罪もありえなくはないけれど、1発BANの犯罪よりも安全に利益になる方法があるということです。
ネットの口コミ
ヤフーニュースのコメント欄から抜粋。(企業批判などは覗いたバージョン)
・とても危機管理が甘いと思う。
・普通なら「ご指摘いただきました…」から即時、リンク確認すると思うけど
・危機管理がなってない
・最初本当に専用ドメインが必要だったのかちゃんと議論したのだろうか?
・NHK、ネットに関するコモンセンス無く、ネット弱者だとばれる。
1番私の感覚にちかいのが、これですね。
・NHKほどの組織が自社関連ドメインをそう簡単に手放すか?
・GMOならjpドメインでも年5000円くらいで安く維持できるだろ。
「だろ・・・」
こんな言葉遣いになるくらいのことです。
まとめ
- ドメインは条件が合えば誰でも取得することができる。
- 権利を放棄すれば中古ドメインとなる
- 中古ドメインは価値があるので売買される
天下のNHKですから、今後このようなトラブルは回避しましょう。
このくらいでよければ、コンサルのお仕事おまちしております♪