chocoZAP(チョコザップ)
日本で会員数が一番多いスポーツジムは、どこだと思いますか?
正解は チョコザップ。※2023年
駅前にもいろいろなジムがあるけど、チョコザップは聞いたことないかもしれません。
チョコザップ は、手軽に利用できる「コンビニジム」として、あのライザップが運営するスポーツジムなんです。
そしてなんと!
たった1年ちょいで、会員数が80万人で日本一を達成。
理由はいろいろあるのは当然ですが、施策がとにかくすごいんです。
ぜひお手本としてマネして欲しい内容なのです。
でもすべてをマネしたくても、そりゃ無理です。
だって事業規模や、業種によって状況が違いますからね。
店舗をガンガン出しましょう。なんて、そうそうマネできないですよね。
地方自治体と連携しましょうって、ハードル高いですし。
でもWEBなら、ネット広告などお手本となる事例です。
日本一を達成したWEBマーケティングです。
それでは、重要なポイントを紹介しちゃいます。
IR情報
元ネタは2023年8月14日に公開された、ライザップグループ「chocoZAP(ちょこざっぷ)」決算の補足資料です。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2928/ir_material_for_fiscal_ym/140108/00.pdf
宣伝ではなくIR情報、株主や投資家への報告です。
会社の利益にとって重要なポイントということですね。
日本一を達成した施策、そして今後も成長する根拠となる資料です。
その中にしっかりとWEBがアピールされています。
WEBマーケティング
それでは、WEBの部分をチェックしていきます。
外から見えている部分だけですが、とても参考になりますよ。
決算資料にあるように、施策はネット広告だけではありません。
でも私が、すべての施策を知るわけもありませんからね。
知ってたらもっと稼いで遊んで暮らしてるはずです。
でもWEBなら私は経験があり、このちょこざっぷの施策のお見事さはわかります。
大切なのは、データをとって改善し、顧客を理解していくということです。
それでは、ポイントをチェックしていきます。
まずは、アナログのチラシ。
チラシは500種類!
いろいろなところで配布するチラシが500種類。
おぉ! とも思いますが、チラシってよく見かけますよね。
近くのスーパーなら毎週変わってたりするので、多いね、くらいの感想かもしれません。
LPは200種類!
驚きはLP(ランディングページ)です。
LPは200種類!
それも200ページ作った!ではなく検証です。
WEB広告でテストをし続けているということです。
LPの数は、自社やクライアントと比較すればわかりやすいでしょう。
だいたいLPがあっても1ページってのが多いはずです。
しかし日本一の結果をだした ちょこざっぷのLPは200種類!
さすがです!
1つのLPを こねくり回しても成果はあがらないですからね。
理想的なWEBの施策で、見事な結果をだされています。
おそるべし、ちょこざっぷ。
でも、なぜそんなにLPが必要なの?と疑問に思うかもしれません。
理由はシンプルで、いろいろなお客さんがいるからです。
セールスマンのセールストークでたとえれば、1種類よりも10種類のほうが成約しやすいですよね。
初心者向け、中級者向け、上級者向けなど話を変えるのは当たり前。
そのセールスの当たり前をLPで行うには、複数ページが必要になるわけです。
たとえば、ダイエットしたい主婦と、筋トレをしたい新卒会社員。
同じLP(セールストーク)で申し込んでもらうのは難しいでしょう。
それぞれに合わせたLP(セールストーク)の方が成果がでますからね。
バナー広告4000種類!
そして圧巻なのは、広告バナー。
バナー広告4000種類!
400じゃないですよ、4000です!
バナー広告はLPを見てもらうためのものです。
色々な人に興味をもってもらうために、いろいろなパターンが必要です。
実際のバナーからキャッチコピーを見ると「GW中にダイエット」や「帰り道で運動始めました」、「運動不足」「運動嫌い」、「60代まだまだ動ける身体に!」、「男の指毛 要らなくない?」などです。
このようにいろいろなバリエーションがあればあるほど、いろいろな人に興味をもってもらえますからね。
ただ、理屈ではわかっても、やりきるのはなかなか大変。
でもこのWEB施策で日本一。
この貴重な成功事例、マネしてみてはいかがですか?
これぞWEBデザイン
従来の印刷する紙のデザインではなく、このテストこそがまさにWEBデザイン。
理想の1つをデザイナーや発注者が決めるのではなく、お客さんが決める。
マーケティング思想の「お客様がつくるちょこざっぷ」ともマッチしています。
お客さんの反応でビジネス自体も変化させていくのでしょう。
印刷デザインと違い、WEBデザインはお客さんの反応をテストし続けることが重要です。
数パターンのクリエイティブを同時に設定することで、お客さんの反応に違いがでる。
AIが反応の良いクリエイティブの配信を増やすことで、最高のクリエイティブがお客さんによって決まっていくのです。
ちなみに昔だと、ホームページのデザインでも次のような失敗は定番でした。
なんとなく「高級感のある感じで」みたいな要望から、制作を依頼した会社の社長が決めちゃったりしていました。
そこには根拠もなくお客さんも不在。結果はギャンブルにしかなりません。
WEB会社としてもクライアントがOKなら、さっさと納品して終わりにしたいですからね。
それでも昔なら、他社や業界の動向をマネしていれば成果がでました。
しかし現在のデジタル化社会では、上手くいってる人たちを見つけるのも大変なのです。
たとえば従来のビジネスであれば、ライバル企業や業界の動向もよくわかります。
新聞でチラシや広告をチェックできますし、電話帳の広告などでも他社の動きがわかります。
しかしWEB広告では難しい。検索ならまだ少しはチェックできるものの、ターゲティング広告となったらサッパリわかりません。
そのため上手くいっている企業の施策でも、まったく気がつけないことが多いのです。
ちょこざっぷのような例はとてもまれなだけに、とても貴重です。
1年で日本一になり投資家向けの情報公開がある。
これをお手本にしないで、ネットで何やるの?という話ですね。
WEBマーケの王道
これこそ、WEBマーケティングの王道でしょう。
たくさんクリエイティブをつくって、お客さんの反応を見る。
AIに計算させて、より反応の高い場所へ配信。
配信結果や成果から、より高い成果へ改善していく。
FBやインスタだけでなく、GoogleにYahoo!、ツイッターにショート動画系もやっているはず。
さっさとやって、さっさと改善するだけ。そうそうできないけど。
お客にあわせていっぱい作るべし。
理屈ではそりゃそうでしょう。
でも現実にはなかなか難しい。
それはそれでいいと思います。
でもお客さんにとっては、知らんがな。
広告でも興味があれば反応し、魅力的なサービスは利用するだけ。
とてもシンプルな話です。
参考にするもしないも「ちょこざっぷ」はそれで日本一を達成。
素晴らしすぎます。
あなたも、日本一の手法をお手本にしてはいかがでしょうか?