WordPressセキュリティ強化
まずはおさらい的に、基本のこの3つは確認しておきましょう。
- ログインIDを、admin以外にする。
- パスワードは強固なものにする。
- プラグインやテーマなどは最新の状態にする。
今回のセキュリティ設定の目的
比較的かんたんな作業と設定で、高度なセキュリティを行います。
セキュリティに100%はありませんが、100サイト以上を運営している私の環境でも、防げています。
乗っとり改ざんの上位への対策
セキュリティを突破される原因の上位5つはこれらが原因です。
- 古いWordPressコア/プラグイン/テーマ (プログラムの侵入)
- 弱い管理者パスワード (管理者としてログインされてしまう)
- ファイルアップロードの悪用 (プラグイン経由)
- XML-RPC / REST APIの悪用 (無限にログインチャレンジ)
- サーバーの脆弱性 (サーバーの問題)
※Sucuri 2024レポート(全攻撃の86%が上位3経路)、Wordfence 2025統計。実際の事例: 2024年に10万件以上のWPサイトがプラグイン脆弱性で乗っ取られています。
対策は大きく3つ
- 古いシステムを使わないこと ← 自動更新で対策
- ログインされないこと ← 今回の設定
- 自動攻撃への対策 ← 今回の設定
具体的なセキュリティ設定の作業
ログインされないことと、自動攻撃への対策はプラグインで行います。
利用するプラグインは、SiteGuard と Wordfence です。
【1】functions.phpへの追加
まずはプラグインで重複する機能があるため、衝突を避ける記述を行います。
ワードプレスのテーマ内の「functions.php」へ、下記を追加して保存してください。
// Wordfence + SiteGuard 併用最適化
add_action(‘init’, function() {
if (class_exists(‘WordfenceLS’)) {
remove_action(‘wp_login_failed’, ‘wf_login_attempt_failed’, 10);
}
});
add_filter(‘wordfence_daily_scan_email’, ‘__return_false’);
↓サンプル

【2】SiteGuardでログイン画面をガード
脅威の1つがワードプレスにログインされてしまうこと。
初期の状態では、ドメイン名/wp-admin/ やドメイン名/wp-login.php などでログイン画面が表示されてしまいます。
プログラムでIDとパスワードを組み合わせで、自動ログインにチャレンジされてしまいます。
そこでログイン画面を隠し、ログインに失敗したらアクセス不能にします。
まずはプラグインの新規追加から、SiteGuardを追加し有効化してください。
SiteGuardの設定
左メニューのSiteGuardをクリックすると、メニューが表示されます。
【ログインページ変更】をクリック
変更後のログインページ名のURLを控える。 ※変更も可能
※今後のログインページになります。
「管理画面からログイン画面にリダイレクトしない。」にチェックして、変更をクリック。

次はSiteGuardメニューに戻り、この3つの設定を無効にします。
- ログインアラート
- XMLRPC防御
- 更新通知
最終的にこうなっていればOK!

変更後のログインページ名のURLを、再度確認してくださいね。
SiteGuard設定後のログインチェック
ワードプレスの右上メニューからログアウト。
ここで、変更後のログインページ名のURL にアクセス。
IDとパスワードの下に画像認証が出ていればOK。

そして、ドメイン名/wp-admin/ と ドメイン名/wp-login.php にアクセス。
トップページや「404 NOT FOUND」が表示されればOK。
この設定で、ページを隠して自動攻撃の対策ができました。
- ログインページの秘密化
- ログイン時に画像認証
siteguardの部分はここまでです。
【3】Wordfenceでファイアウォールとマルウェア対策
次にプラグインの新規追加から、Wordfenceを追加し有効化してください。
※表示は Wordfence Security ? Firewall, Malware Scan, and Login Security
有効化すると、ライセンスの入力が求められます。
初めての場合は「ライセンスを入手」
freeの「無料ライセンスを取得」をクリック。
↓
「新たな脅威から ~ 問題ありません」をクリック。
↓
メールアドレス入力、メール希望はどちらでも
↓
登録すると、メールでライセンスが届きます。
↓
メール内の「Install My License Automatically」をクリック。
※または記載のライセンスをWordfenceのメニューからインストール
↓
ダッシュボードが表示されればインストール完了!
ファイアウォールの設定
左メニューの「ファイアウォール」をクリック
↓
画面上部に「サイトをできるだけ安全にするために、Wordfence Web アプリケーションファイアウォールを最適化する時間を取ってください: 」と表示されているので、設定をクリック。
↓
htaccess_Backupのバックアップをとり、設定。
正常であればこのhtaccess_Backupはもう不要。
これでファイアウォールの初期設定はOKです。
スキャン
次は左メニューの「スキャン」をクリック。
「新しいスキャンを開始」からスキャンを開始。
問題があれば修復して完了。
ほか
自動更新設定
プラグインページを開き、念のためすべてのプラグインの「自動更新の有効化」。
同じく、テーマの自動更新も設定しておくとよいでしょう。
バックアップ
必要に応じてバックアップ設定も行っておきましょう。
私の場合は、プラグインの「UpdraftPlus」を利用。
更新頻度に合わせて、Googleドライブへ自動バックアップを設定しています。
おわり。