サイトのSEOやパフォーマンスをチェックできる
サチコ(サーチコンソール)は、ウェブサイトの評価を確認できるGoogleの無料サービスです。Googleによるサイト内外のチェックができます。
サイト内としては、インデックスの登録状況、問題点などを確認できます。
サイト外としては、Google検索での表示状況や、リンクの情報を確認できます。
お店で例えるなら、店内の状況、店外の看板や外観のチェックという感じでしょうか。
例えば店内の状況ならば、Google検索という道路を歩いている人にとって、サイトのページがどう見えているか? 何人の人が何に興味を持って来店したか?などをチェックできます。
WEB担当者であれば、SEO対策がしっかりとできているかどうかをチェックする必須ツールですね。
ホームページ制作などを依頼していれば、アクセス解析と同じく設定されているはずです。
今回もヒートマップ、GA4と同じく、oji-kitsune.tokyoのデータで実際のデータで説明していきます。
インデックスの登録状況
まず、インデックスがないサイトは検索結果に表示されないのです。
でも普通にコンテンツを投稿していれば、勝手にインデックスされているはずです。
Google検索でのインデックスとは、Googleが検索に表示するページの候補です。Googleがそれなりに価値があるページと判断して、登録しています。候補というのは、検索にでる可能性はあるという意味です。
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この画像の場合、インデックスの登録数よりも非登録ページの方が多いです(汗) 非登録というのは、Googleが存在を知っているけどインデックス登録はしていないページです。
ブログなどの場合、「カテゴリー」、「タグ」、「アーカイブ」などが自動生成されたりします。このようなページは価値が低いので登録されないことが多いですね。
普通に記事を投稿していれば勝手に登録されるでしょう。
しかし世界中にページが増えたり、評価基準が変わったり、AIの発達によってライバルサイトの充実などで、相対的にてインデックスが登録されにくくなっています。
注意が必要なのは、AIでも書けるありきたりなコンテンツ。
Googleはインデックスする価値がないと判断されてしまいます。この場合、検索に出ることはありません。
このように検索対策として、インデックスの登録は最低条件。
投稿した記事に価値があるかどうかを、インデックス状況で確認することができます。
検索パフォーマンス
検索パフォーマンスは、検索での表示状況やクリックなどをチェックできます。
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私は全体のパフォーマンスは定期チェック程度でです。
もっと細かい部分、改善に繋がる部分としては「クエリ」の情報が重要です。
クエリ
クエリは、検索キーワード(文字、文章)です。
このままだと、表示回数とクリック数しかわかりません。
そこで「エクスポート」という機能でエクセルデータにしてみます。
すると、表示回数とクリック数だけでなく、掲載順位がわかります。
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このサイトだとイベント用なのでイベントのキーワードが上位です。
表示回数とクリック数しか分からないと、データを見ても対策を考えるのは難しいです。しかし検索順位までわかることで、SEO対策を行うページがわかります。
SEO対策の具体例
改善するページの基準
ズバリSEO対策を行う判断基準は、検索順位が低くて、クリック率が高く、検索数があるページです!
考えてみてください。検索順位、クリック率、検索数。
この3つの中で、自分でコントロール(影響を及ぼせる)できるのはどれでしょうか?
パッと見では全部ダメなのでは?と思いがちですが、答えはクリック率です。
クリックは誰かの行動なので、こちらは何もできないと思いがちです。
でもあなたも検索結果でクリックするかどうかは、タイトルと説明文で判断しているはずです。
検索数が多いワードから行うべきですが、今回はショボイのしかないのでこれを。
「王子 狐の行列 見どころ」の場合
しょぼい実例しかなかったのですが、このキーワードの検索順位は42位、クリック率は50%。表示回数は2回でクリックは1。
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これは4ページ目くらいの結果です。
ちょうど1つ下の日経新聞と比較するとわかりやすいでしょう。
上のページには「見どころは」と入っているからでしょう。
ならばタイトルにも入れることで、もっとクリック率は上がるはず。
しかもこのページ掲載順位は42位です。
上位のページからたどってここまで探した人がいるわけですね。
このように掲載順位が低いのにクリックがあるクエリは改善によって、アクセスを増やせる可能性が高いでしょう。
逆に、検索順位は高いのにクリック率が低い。
この場合はSEO対策に問題があると言えるので要改善ですね。
1位なら30%のクリック率を目指したいところです。
タイトルと説明文だけで、検索している人のアクセスを増やせますから。
良い状態なのでやることナシ
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「王子 狐の行列 ルート」の場合。
検索順位は1位台で、クリック率は42%。
この場合SEO対策を考えるなら、あまりできることはありません。
理由はすでに1位に表示しているため、これ以上の順位アップの可能性はないですよね。かつ1位に表示されてクリック率は42%。
クリック率の平均調査では、1位は40%、2位は20%、3位は10%・・・ とのことなので平均以上。
検索順位もクリック率も高いので、ヘタにいじって評価ダウンのリスクの方がこわいですからね。
この場合効果的なのは、「王子 狐の行列 ルート」という検索需要を増やすことになります。これはWEB担当の範疇を超えているので、難しいと言うことです。
認知を増やすためにSNSやらイベント開催、プレスリリースなどを行うのが良いでしょう。
キーワード自体が無理ゲーで難しい
「王子 回転寿司 オープン」の場合。
掲載順位が3.1で、検索数が77あっても、クリックが0。
検索順位が3位なら、ほとんどの人は見るのでは?と思いますが、1クリックもありません。
この場合、下記のようなことが考えられます。
- マップなどポータルサイトが表示される
- AIや強調スニペット(ページの該当部分の表示)が十分な回答をしている
- 検索意図と違っている
マップなどポータルサイトが表示される
場所やレビューなどの場合、Googleマップやぐるなびなどの結果が表示されてしまいます。
極端な例では「●●市 今日の気温」や「今日の1ドル」などの場合は十分な回答がでるのでページを見る必要がありません。
AIや強調スニペットが十分な回答をしている
最近ではAIが回答するキーワードも増えてきました。
以前からある強調スニペットでも内容を確認できてしまうこともありますね。
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検索意図と違っている
例えば「クレジットカード ブラック」
1ページ目に、真逆とも言えるページが並んでいます。
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超ブラックな人からしたら、ブラックカードの作り方は不要。
ブラックカードを作りたい人にとっては、審査なしとか興味ナシ。
このような場合、逆の意図だったページはクリックされることはないでしょう。
これらのように、キーワードが無理ゲーな場合もあります。
それぞれに対策を行うこともできるでしょうが、かなり難易度が高いのでおすすめできません。
検索順位とクリックをチェックすることでSEO対策を行わない、効果が薄いと判断できます。
ほかにもサイトマップの送信や、被リンクのチェック、ペナルティの有無なども確認できますが、WEB中級者以上の話しです。
まずはサーチコンソールで、かんたんなSEO対策とサイトチェックを行いましょう。
備考:動画スクリプト
語り手: サーチコンソールって聞いたことあるけど、実際どんなものなの?
助手: 簡単に言うと、Googleがあなたのサイトをどう見ているかをチェックできるツールよ。 お店に例えると、店内の状況や外観をチェックできるような感じかな。
語り手: へー、具体的には何がわかるの?
助手: 大きく分けて2つあるわ。 1つ目は「インデックス」って言って、 Googleがあなたのサイトのページを検索結果に表示する候補として認識してるかどうか。
語り手: なるほど。 でもそれって自動的にされるんじゃないの?
助手: 基本的にはそうなんだけど、最近は世界中のページが増えすぎて、 AIでも書けるような平凡な内容だと登録されにくくなってきてるのよ。
語り手: 2つ目は何が分かるの?
助手: 「検索パフォーマンス」ね。 どんな検索ワードで何回表示されて、何回クリックされたかとか、何位に表示されてるかとかがわかるの。
語り手: それを見てどうするの?
助手: 例えば、検索順位が低いのにクリック率が高いページを見つけたら、 そこを改善すれば効果が期待できるわ。 タイトルや説明文を工夫するだけでもアクセスが増えることもあるわよ。
語り手: 逆に、改善しない方がいい場合もあるの?
助手: そうね。 例えば既に検索順位1位で、クリック率も40%以上あるような場合は、むしろ触らない方が無難ね。
語り手: へー。 でも順位が良くてもクリックされない時もあるんでしょ?
助手: その通り! 例えば「今日の天気」みたいな検索だと、 Googleが検索結果の上で直接答えを表示しちゃうから、サイトまでクリックする必要がないのよ。
語り手: なるほど! でもそういうの以外だと、上位表示されてクリックが少ないのは良くないってこと?
助手: そうね。 特に1位表示なら30%くらいのクリック率は欲しいところ。 タイトルや説明文が検索者のニーズと合ってないかもしれないわ。
語り手: じゃあ定期的にチェックした方がいいんだね。
助手: そうよ。 特に新しい記事を書いた後は、ちゃんとインデックスされているか、 どんなキーワードで見られているかをチェックすることをお勧めするわ。
語り手: サーチコンソール、意外と奥が深いんだね!
助手: でも基本的な使い方は難しくないから、まずは自分のサイトの状況を知るところから始めてみて。
語り手: ところで、みなさんは検索結果の上位に表示されたサイトを何位まで見ますか? 気になります!