オリンピックアプリ値引き恫喝「脅しておいた方がよい」「徹底的に干す」

日記

オリンピック用アプリの値引きを巡って、政府からNECに恫喝レベルの圧力が。
いわば依頼先に「脅しておいた方がよい」「徹底的に干す」って・・・
パソナにでも依頼すれば問題なかったのでしょうか?

まぁオリンピックの観光客の受け入れ条件の変更で大変なのでしょうけどね。

「徹底的に干す」「脅しておいて」平井大臣、幹部に指示
https://www.asahi.com/articles/ASP6B73PZP67TIPE01M.html

東京オリンピック(五輪)・パラリンピック向けに国が開発したアプリ(オリパラアプリ)の事業費削減をめぐり、平井卓也デジタル改革相が今年4月の内閣官房IT総合戦略室の会議で同室幹部らに請負先の企業を「脅しておいた方がよい」「徹底的に干す」などと、指示していたことがわかった。

 

でもこれが一般企業、それも小さな会社やスモールビジネスの場合はとても怖いことだったりします。

さらにITが進むことになるでしょうから、良いITのパートナーを失う事にもなるからですね。
特にスモールビジネスほど、ITのサポートにも大きな差が出ます。

 

たとえばホームページ

キレイなホームページをつくる。
これは今やテンプレも画像も豊富にあるので、無料ブログでもかんたんにできちゃいますよね。

でも、集客できるホームページとなると、一気にハードルが上がります。
なぜなら集客するためにはマーケティングの発想、そしてSEOやネット広告などを出稿するスキルが必要になるからです。

スキルマーケットなどでもわかりますが、ホームページを作るだけのWEBデザイナーはたくさんいますが、集客までとなると一気に人数が減ります。

これを最初のニュースで考えると、良い取引先と取引できないことは事業リスクにもなるということです。
まぁ政府ならばほかの良い業者が出てくるでしょう。

でも小さいビジネスである場合、コロナ禍ではネットの営業も相手にしません。需要があるので営業している余裕がないからです。

余裕というと変ですが、ダメそうなところには無理に営業しなくてもいい状況と言えます。

説得して営業力で仕事をとるよりも、事業の見込みのあるクライアントをがっつりサポートした方がビジネス的にも好ましいからです。

 

少なくとも今回のニュースの場合は、最初に良いと選定した外注業者を恫喝。つまり最も良いであろう外注先です。

政府ならまたチャンスはあるでしょうが、これがスモールビジネスだと厳しいですよね。
もっともよいと思った依頼先をぞんざいに扱いって、2番手以降の会社にしか依頼できないのですから。

いやそれ以前に人間として、ビジネスとして問題だろう!でしょうが。
ま、ドライに考えても中小企業は、より気をつけたい事例ですね。

 

発注しておいてキャンセルし、「ぐちぐち言ったら完全に干す」。こういうふうに親方がいばり散らして際限なく仕様を変更する体質が、日本のデジタル産業をだめにしたことがわかってないデジタル大臣。