阿部寛さん主演の人気ドラマ、「まだ結婚できない男」。
キャストがどうとか視聴率がどうとかの話題が多いのですが、なんとエゴサーチがでてくるんですね。
エゴサーチ
阿部寛が演じる桑野さん(私じゃなくて、桑野信介)がエゴサーチ。
自分の名前を検索することですね。
悪口とか書かれてないか?とかチェックするんです。
ちょっと気になるというか、神経質気味な設定なんですね。
で、見つけたのが誹謗中傷気味の正体不明の「やっくんのブログ」。
そこで桑野さんは、ネットの検索対策をするんです!
まぁなんとも現代的なストーリーですよね。
ちなみ犯人は桑野さんへのやっかみによるもので、めでたく解決しています。
でもこれが本当の誹謗中傷だった場合、こういう選択肢があったはずなんですね。
法的手段
まず行ったのが犯人の特定。ブログを読み込んで、誰が書いたかを探すんです。 でもわからず、弁護士事務所に相談するんです。
そして弁護士さんに削除依頼などを依頼するんです。
もうまぁ本当の誹謗中傷対策です。
「先生、まだですか。」
「そんなに早く手続きできませんよ。」
みたいなやりとりもあって、偏屈さを表しつつ本当の時間の流れに近い描写なんですね。
IPアドレス開示
ちなみに、匿名掲示板に悪口が書かれていた場合。
法的手続きをとる前に掲示板やサイト管理者が削除してくれることが多いです。
「名誉毀損」とかにあたるから消してね。と。
それでも消えない場合、消してね♪を強く御願いするわけですね。
でも匿名掲示板なんだから、誰が書いたかわからないですよね?
そこで投稿者を特定するのが、多くの場合はIPアドレスです。
ネットに接続している回線で、投稿した人を特定するわけです。
でもIPアドレスがわかっても、そこから先ってわからないですよね?
そこで、2ch(5ch)などのサイト運営者に「IPアドレス開示」の請求をするんです。
この投稿が違法行為になるので、このIPアドレスの人をおせーて!
ってことですね。
あれ、でも掲示板に個人情報はないですよね?
そうです。
そこで接続しているキャリア回線に同様の依頼をするわけです。
この時間にここに接続してた人は誰?ということですね。
被害者 → 掲示板 → キャリア → 投稿者
これでめでたく投稿者がわかりました。
これは自分でもできます。
ただこの作業が面倒なのと、途中で拒否されないような法的な根拠が必要になります。
アイツむかつくので! → ×開示の拒否をされる可能性が高い
○○という表現が「名誉毀損にあたる」 → ○開示されやすい
サイトやキャリアとしたら投稿者を守る義務も義理もないので、ちゃんと手続きするとほぼわかります。
要求
投稿者がわかったら要求をします。
訴えるぞ!という場合は、たぶん多くないです。
裁判に持ち込むのも面倒ですしお金もかかりますからね。
なので多くの場合は、内容証明郵便で「削除してね♪」と送ります。
ほとんどの場合、これで対応できるはずです。
ただ、政治的信条や私怨があったりすると、ややこしいことになります。
裁判でもやったるで!という対決姿勢の人もいるんです。
その場合、こちらも裁判をするかどうかを考えて対応するんですね。
会社名で悪口が上位表示されていたり、商品やサービス名で誹謗中傷がある場合は裁判もあり得るでしょう。
でも個人的な場合は、コスパが合いません。
ほとんどは泣き寝入りになるでしょう。
でも逆に相手は特定できています。
冷静に話し合ってみたら、相手が納得して削除してくれることもあります。
視野を広く考えることも大切ですからね。
あれ、考えてみたらオレなんて全然検索されねーし、とかw
ここらへんはストーカー対策と同じで、法律とは離れた方法になるので、まぁこの辺で。
まとめ
まだ結婚できない男のネットの誹謗中傷対策は、弁護士さんへの法的手段。
匿名サービスでもIPアドレスで悪口を書いた人がわかる。
投稿者を特定したら、だいたい内容証明で降りてくれる(はず)。
ただトラブルはないにこしたことないので、穏便にすませるのが1番かしこいかもしれませんね。
つづく
あれ? でも桑野さんはSNSの投稿をがんばってるよね?
それも弁護士さん(吉山まどか・吉田羊)にアドバイスをもらってるから。
ちょっとここまでアドバイスしてくれる弁護士さんは珍しいのですね。
そうとうに仕事ができ、依頼者によりそうタイプの弁護士なのでしょう。
会社やお店でもブログはたくさんあった方がよい理由と同じです。
次回にでもこの意味を解説していきます。